東京都 新型コロナ 8人死亡 月曜日で最多の1万2211人感染確認

東京都内の7日の感染確認は1万2211人で、月曜日としては過去最多となりました。また、都は感染が確認された8人が死亡したと発表しました。
都の担当者は、「新型コロナでは軽症でも、もともとの基礎疾患とあわせて重症化するリスクがあるので、基本的な対策の徹底を続けてほしい」と呼びかけています。

東京都は7日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」の1万2211人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の月曜日から460人増え、月曜としてはこれまでで最も多くなりました。

一方、1週間前の同じ曜日と比べた増加の割合は、先月26日以降、2倍を下回る状況が続いていて7日は1.04倍です。

また、7日までの7日間平均は1万8193.9人で、前の週の1.2倍となっています。

濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は279人でした。

7日の1万2211人の年代別は、
▽10歳未満が1797人、
▽10代が1399人、
▽20代が2051人、
▽30代が2080人、
▽40代が2040人、
▽50代が1264人、
▽60代が694人、
▽70代が454人、
▽80代が297人、
▽90代が123人、
▽100歳以上が5人、
▽年代が分からない人が7人でした。

65歳以上の高齢者は1148人で、全体の9.4%でした。

感染経路が分かっているのは4086人で、
このうち「家庭内」は2632人となり、64.4%を占めています。

次に多い「施設内」は17.6%に当たる720人で、
このうち
▽保育園と幼稚園で合わせて252人、
▽小学校で158人、
▽高齢者施設で157人、
▽医療機関で43人の感染が確認されました。

また、自宅療養中の人は8万3694人となりました。

医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するかを調整中の人は7万561人です。

これまでの都の基準で集計した人工呼吸器か、ECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は、7日時点で6日より3人増えて48人でした。

これとは別に、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計している重症の患者は、7日時点で153人で6日より8人増えました。

また、都は感染が確認された50代と70代、90代、それに100歳以上の男女合わせて8人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、50代の男性は先月24日に感染がわかったあと自宅で療養していましたが、その後、連絡が取れなくなったため、保健所などが確認したところ、死亡していたということです。

都によりますと、男性には腎臓に基礎疾患があり、死因は新型コロナではないということです。

また、このほかの6人も基礎疾患があり、残りの1人は基礎疾患があったかどうかは、わかっていないということです。

都の担当者は、「新型コロナでは軽症でも、もともとの基礎疾患とあわせて重症化するリスクがある。何よりも感染しないのが一番で、基本的な対策の徹底を続けてほしい」と呼びかけています。

病床使用率55.6% 6日より0.3ポイント上昇

東京都内の新型コロナの患者用の病床使用率は6日より0.3ポイント上昇し、7日時点で55.6%になりました。

東京都の「宣言」発出要請の指標(2月7日)

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に「緊急事態宣言」の発出の要請を検討するとしています。

▽オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、
▽入院患者の中で酸素投与が必要な人の割合の、いずれかが30%から40%となり、
かつ、
▽新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

【重症患者用の病床使用率】
このうち、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率は、7日時点で初めて20%を超えて20.4%となりました。
6日から1.1ポイント上昇しています。
対象となる重症の患者は、
▽これまでの基準である人工呼吸器か、ECMO=人工心肺装置を使っている患者に加え、
▽高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている患者、
それに
▽これらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている患者なども含めます。

【酸素投与が必要な人】
また、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合は、3日の時点では10.6%でしたが、7日は発表がありません。
都によりますと、次の発表は今月10日を予定しているということです。

【新規陽性者7日間平均】
そして、新規陽性者数の7日間平均は、7日時点で1万8193.9人で、6日より65.8人増えています。