成田空港 去年の国際線旅客数 189万人余 コロナで開港以来最少

成田空港の去年の国際線の旅客数は、新型コロナウイルスの影響で、開港以来最も少ないおよそ190万人にとどまりました。

成田空港会社によりますと、去年1年間の成田空港の国際線の旅客数は、1978年の開港以来最も少ない189万人余りで、新型コロナが感染拡大する前の2019年の20分の1にとどまりました。

感染拡大に伴う水際対策で海外との人の往来が大きく制限され、航空各社が国際線を大幅に運休、減便したことが原因だということです。

国際線貨物便の発着回数は過去最多

一方、去年の国際線の貨物便の発着回数は、航空各社が旅客便の低迷で貨物便の運航を増やしたことから、2019年のおよそ2倍の5万回余りとなり、過去最多となりました。

成田空港会社の田村明比古社長は「航空業界の危機が長期化して、非常に大変な状況だ。ことしは過去2年間よりいい業績になるよう努力したい」と話していました。