JR北海道 札幌駅発着の列車が終日運休 交通機関に影響広がる

札幌市を中心とした6日の記録的な大雪で、JR北海道は除雪が間に合わず、札幌駅を発着するすべての列車で7日の始発から終日運休しています。降り積もった雪の影響で市内各所では渋滞が発生していて、札幌と各都市を結ぶバスが運休するなど交通機関に影響が広がっています。

6日、札幌市など石狩地方で降った記録的な大雪の影響で、JR北海道は除雪が間に合わず、7日の始発から札幌駅を発着するすべての列車で終日、運休しています。

このため、札幌と網走を結ぶ特急「オホーツク」が札幌と旭川の間で部分運休するほか、旭川と稚内を結ぶ特急「サロベツ」の1号と4号は全区間で運休するなど、道内各地を結ぶ特急にも影響が広がっています。

運休、または部分運休する列車は7日の一日で、
▽特急が108本、▽快速・普通列車が新千歳空港と札幌などを結ぶ「快速エアポート」148本を含む合わせて704本に上る見通しです。

JRによりますと今のところ復旧のめどは立っていないということです。

一方、札幌市内では、道路脇に積もった雪で道幅が狭くなっていることなどから各所で渋滞が発生しています。

この影響で、札幌と各都市を結ぶ都市間バスや、市内を走る路線バスの運休が相次いでいるほか、札幌中心部と新千歳空港を結ぶバスも一部区間で部分運休するなど、交通機関に影響が広がっています。

JRなど各交通機関は、ホームページで最新の情報を確認してほしいとしています。

駅構内を中心に除雪作業に時間

JR北海道によりますと、大雪の影響で札幌駅を発着するすべての列車が運休するのは過去10年間で初めてだということです。

運休の原因についてJR北海道は、駅の構内を中心に除雪作業に時間がかかっているためなどとしています。

JR北海道によりますと、線路上の雪は専用の車両を走らせて取り除きますが、積もった雪がきわめて多く車両が前に進みにくくなっているほか、線路脇に積み上がった雪の処理も追いついていないということです。

さらに札幌駅や苗穂駅などの構内に設けられた線路を切り替える「ポイント」に雪が詰まり、動かなくなっていることも時間がかかる要因になっています。

そのうえ6日は短い間に降った雪で動けなくなった列車もあり、除雪に手間がかかっていることも影響しているということです。

JR北海道 「専用車両」と「人力」で除雪作業

JR北海道は冬の鉄道施設の除雪作業を「専用の車両」と「人の力」で行っています。

線路上に積もった雪は主に専用の車両を使って線路脇に押しのけ、建設用大型機械などを使いながら搬出します。

一方、線路を切り替える「ポイント」の周辺や駅のホーム、屋根の上などに積もった雪は機械で取り除くことができないため人の力で除雪します。

多くの人の力を必要とすることから、JRは道内各地の駅で1日あたり総勢およそ1100人が除雪作業を行っています。

除雪など冬の間にかかる経費は例年およそ60億円に上っているものの、JR北海道は安全を確保するためには欠かせないとして態勢は維持しているということです。

1月の雪の運休 この10年で最多

JR北海道によりますと、1月に道内で雪のため運休した列車は4133本に達したということです。雪の影響に伴うひと月の運休本数としてはこの10年で最も多くなりました。

2月の運休本数も7日午前11時までにおよそ1850本に上っています。

札幌駅では

大雪の影響ですべての列車を終日、運休している札幌駅では、列車を利用する予定だった人たちが掲示板を確認したうえで、切符の払い戻しや代わりの交通手段について駅員にたずねるなどしていました。

札幌駅の構内では、運休を知らせるアナウンスが繰り返し流れていて、待合のスペースには、スーツケースなどを持った人たちが電話をしている様子が見られました。

7日の夜、新千歳空港から三重県に向かうという20代の男性は「動いていないことは分かっていましたが、とりあえず駅まで来てみました。空港に向かうバスもとても並んでいると聞いているので、しばらく時間をつぶして様子を見ようかと思います」と話していました。

また、バスと地下鉄を乗り継いで仕事に来たという市内に住む70代の女性は「自然現象なので仕方がないですが、ことしは特に雪が多く、こんなことは今までなかったのでびっくりしています」と話していました。

バスの運休も相次ぐ

大雪の影響でバスの運休なども相次いでいます。

北海道中央バスによりますと、午前10時現在、札幌市内では白石区と手稲区、それに、北区、東区、西区を中心に道路の除雪が間に合わず、運休やルートのう回を行っているということです。

また、北海道中央バスと北都交通が運行している札幌中心部と新千歳空港を結ぶ路線については、札幌と地下鉄東豊線福住駅の間で部分運休しているということです。

東西線大谷地駅と新千歳空港を結ぶ路線は運行しているということです。

一方、北海道中央バスが運行する都市間バスは、札幌と旭川、室蘭、小樽など各方面を結ぶバスが運休しています。

さらにJRバスは、札幌市内の多くの路線で運休や遅れが出ているということです。

各社はホームページなどでで最新の運行情報を確認するよう呼びかけています。
札幌市内では渋滞が発生しています。このうち札幌市中央区の札幌駅の周辺では複数の道路で渋滞が発生し、7日午前9時ごろも、信号機が青になってもほとんど前に進めない状態が続いていました。

出勤途中の男性は「きょうは自家用車でふだんより30分くらい早く家を出ました。これだけの雪はあまり記憶にありません。除排雪が進むとすごく助かりますが、我慢しながらやるしかない」と話していました。

別の通勤中の男性は「地下鉄を使ったので影響なく来られました。市内全域でこれだけ交通機関が止まるという経験はありません」と話していました。

買い物に来たという女性は「徒歩で来ました。これだけ電車やバスが運休するというのは初めてで、けさテレビの字幕を見てびっくりしました。これでは除雪が追いつかない」と話していました。

雪の重みでガラス割れる被害も 北海道 北広島

北海道の北広島市によりますと、JR北広島駅の線路を東西にまたぐ市の施設、「エルフィンパーク」では、ドーム状の建物を覆っているガラスの一部が雪の重みで割れたということです。

市によりますと、先月中旬に降った雪で一部のガラスが割れましたが、6日の記録的な大雪でさらに雪が降り積もり、ドームの上部から重みを増した雪が落下した際に、複数のガラスが割れたとみられるということです。

割れた窓の下は作業用の通路になっていて、直接、一般の人が利用する連絡通路上にガラスが落ちることはなく、けが人もいないということです。

市は割れた窓の周りを立ち入り禁止にしていたうえでそれ以外の部分を連絡通路として通行できるようにしているということです。