オリンピック 女子モーグル 川村あんり 5位

北京オリンピックのスキーフリースタイル女子モーグルの決勝で、17歳の川村あんり選手は5位となり、メダル獲得はなりませんでした。

スキーフリースタイル女子モーグルは6日夜、予選2回目、準々決勝、準決勝、そして決勝が行われました。

予選2回目は上位10人が準々決勝に進むことができ、初出場の住吉輝紗良選手と同じく初出場の冨高日向子選手が臨みました。

この結果、住吉選手は2位、冨高選手は4位となり、準々決勝に進みました。

準々決勝には、今月3日の予選1回目で5位の川村選手と6位の星野純子選手、それに住吉選手と冨高選手の4人が出場しました。

このうち、川村選手は80点台をマークし、2位で上位12人に入り準決勝に進みました。

一方、星野選手は13位、住吉選手は15位、冨高選手は19位で、準決勝に進出できませんでした。

準決勝で川村選手は終始、安定した滑りで3位に入り、上位6人が出場する決勝に進みました。

オリンピック初出場で決勝に臨んだ川村選手は安定したターンで持ち味を発揮しますが、タイムとエアの得点を伸ばしきれず5位となり、メダル獲得はなりませんでした。

川村選手の得点は77.12で、銅メダルを獲得した選手に0.6の差でした。

金メダルは83.09をマークしたオーストラリアのジャカラ・アンソニー選手、銀メダルは80.28をマークしたアメリカのジェーリン・カウフ選手、銅メダルは77.72をマークしたROC=ロシアオリンピック委員会のアナスタシヤ・スミルノワ選手でした。

川村「ここに来ることができてよかった」

川村選手は「本当にここまで支えてくれた人たちに感謝しかない。攻めて滑って、楽しもうと思っていた。最後のランでも自分がしたいラン、いいランができた」と振り返りました。

初めてのオリンピックについて「オリンピックは夢の舞台だったので、諦めないで頑張れば夢はかなうし、この舞台で滑ることができて本当に幸せだなと、ここに来ることができてよかったなと思う」と話していました。

そして、「悔しいので、次のオリンピックまで精いっぱい頑張りたいし、次こそは金メダルを取りたい。そのために技術を磨いて勝ちたいところで勝てる選手になりたい」と次のオリンピックの舞台を見据えていました。

自分らしさを発揮したオリンピック

川村あんり選手が小学6年生の時、将来の自分へ出した手紙です。

「スキーで北京五輪に出ることが夢です。かなえていますか?」

夢の大舞台で惜しくもメダル獲得はなりませんでしたが、最後まで自分らしく滑りきりました。

ふだんは、動画アプリの投稿が好きな今どきの高校2年生。

4歳でモーグルを始め、中学校までの9年間を新潟県湯沢町で過ごし、毎日のようにスキー場に通って練習を重ねてきました。

幼いことについては「ほとんど覚えていないが、とにかく楽しく遊んでいた」とスキー場は川村選手にとって遊び場でした。

楽しみながらも、誰よりも長く練習をすることで体のぶれがほとんどないスピードに乗ったターンを身につけていきました。

中学3年生の時に初出場したワールドカップでいきなり2位。

今シーズンのワールドカップ、日本女子では2010年3月の上村愛子さん以来となる11年ぶりの優勝を果たしました。

その後も勝利を重ね、ここまで3勝を挙げて総合トップに立っています。

オリンピックシーズンでの好成績に一気にメダル獲得への期待が高まる中、川村選手は子どものころのようにあくまでスキーを楽しむことを忘れていませんでした。

「オリンピックというのは関係なく、スキーは私が本当に好きでやっていることだし、本当に楽しいので。今までやってきたとおりスキーを楽しみたい」と、選手村に入るのに合わせてネイルに五輪マークのデザインをしたり、選手村や食事の様子をSNSで発信したりしています。

初めてのオリンピックで、惜しくもメダル獲得はなりませんでしたが、自分に問いかけた小学生のころの夢をかなえ、いつもどおりに元気に楽しく、そして自分らしさを発揮したオリンピックでした。

メダルへわずか0.6ポイント差

17歳で初出場ながら5位に入り惜しくもメダルに届かなかった川村選手と銅メダルのROC=ロシアオリンピック委員会のアナスタシヤ・スミルノワ選手との差は、わずか0.6ポイントでした。

「ターン」「エア」「タイム」のそれぞれのポイントを比較すると、ターン点は川村選手が46.3、スミルノワ選手が45.9で、川村選手が0.4ポイント上回りました。

一方、エア点では0.54、タイム点では0.46、それぞれスミルノワ選手が上回りました。

決勝に進んだ6人のうち持ち味のターンでは3番目の評価を受けた川村選手ですが、タイム点とエア点を伸ばすことができずわずかにメダルには届きませんでした。

川村選手は「最後のワールドカップが終わってからすごいプレッシャーを感じていて、つらいことが多かった」と涙を流しながら話しふだん見せている笑顔の裏で重圧と闘っていたことを明かしました。

また強化してきたターンについては「すごくよくなってきて成長できている」と大舞台で手応えを感じた様子でした。