ローザンヌ国際バレエコンクール 田中月乃さんが2位入賞

世界の若手バレエダンサーの登竜門として知られるスイスの「ローザンヌ国際バレエコンクール」で、大阪・東大阪市出身の田中月乃さん(17)が2位に入賞しました。

スイスの「ローザンヌ国際バレエコンクール」は15歳から18歳までが参加する若手バレエダンサーの登竜門として知られています。

去年は新型コロナウイルスの影響で演技を収録した映像による審査となりましたが、ことしはスイス西部モントルーで2年ぶりに開催されました。

5日には決勝が行われ、20人が古典のクラシックと現代舞踊のコンテンポラリーの2つの部門で演技を披露しました。

この結果、大阪・東大阪市出身でスイスのバレエ学校に所属する田中月乃さん(17)が2位に入賞しました。

クラシック部門で「ジゼル」の一節に合わせて踊った田中さんは、新型コロナの感染拡大の影響で思うように練習ができない日もあったということですが、フロア全体を使った伸びやかな演技を披露し、会場から大きな拍手がおくられていました。

「夢のまた夢 まだ信じられない」

2位に入賞した田中さんは表彰式のあと取材に応じ、「この舞台に立つことが夢でした。決勝の舞台に立ち、さらにこんなすてきな賞までいただけて夢のまた夢で、今はまだ信じられません」と喜びを語りました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が続く中で今回のコンクールに臨んだことについて「ステイホームによって家でトレーニングしましたが、大きなスタジオでするのとは全然違いました。バレエダンサーは、日々体を動かして確かめたり調節したりするのが大切なので、そういう点では難しかったです」と振り返りました。

そして今後に向けて「たくさんの人に感動と踊ることの楽しさや喜びを届けられるようなダンサーになりたい」と抱負を語りました。

「ローザンヌ国際バレエコンクール」とは

ことしで50回目となる「ローザンヌ国際バレエコンクール」は、1973年から開かれている若手バレエダンサーの育成や支援を目的にした国際大会です。

プロとして活動実績のない15歳から18歳までのダンサーが参加でき、入賞すると世界各地のバレエ学校で学ぶための奨学金や著名なバレエ団での研修の機会が与えられるため、若手バレエダンサーの登竜門となっています。

1989年、日本人として初めて優勝したのが、その後、イギリスのロイヤルバレエ団の「プリンシパル」を務め世界的なダンサーとなった熊川哲也さんです。

当時16歳だった熊川さんは、コンクールで圧倒的な跳躍力としなやかな演技を見せ、審査中にもかかわらず拍手が起きたというエピソードが逸話になっています。

その後、日本からは2012年に菅井円加さん、2014年に二山治雄さんが優勝しています。

2年ぶりの対面での開催となることしのコンクールは、先月31日からスイス西部のモントルーで開かれていて、各国から参加した70人が演技を競い、田中さんら20人が5日の決勝に進みました。

優勝したのは、アメリカのダリオン・セルマン(17)さんでした。