15分時短のパート公務員 自治体の4割に 総務省が見直し求める

一日の勤務時間をフルタイムより15分短くした「パートタイム」の職員が働く自治体などは全体の40%に上ることが総務省の調査でわかりました。

昨年度から待遇改善に向けた制度が始まりましたが、「パートタイム」は退職手当などが支給されず、総務省は合理的な理由がなければ見直しの検討を求める通知を出しました。

都道府県や市区町村などで1年ごとの契約を繰り返し働く「会計年度任用職員」はおととし4月時点で全国で62万人余りと職員全体のおよそ18%です。

昨年度から待遇改善に向けた制度が始まり、一日の勤務が7時間45分などのフルタイムの場合は退職手当などの支給が可能になりましたが、「パートタイム」はその対象ではありません。

総務省が全国の2927の自治体や一部事務組合を調査した結果、去年4月の時点で一日の勤務時間をフルタイムより15分短くした「パートタイム」の職員が働いていた自治体などは1173、率にして40%に上りました。
前年の調査よりも自治体などは29増えています。

「パートタイム」の理由を複数回答で聞いたところ、「業務内容に応じて勤務時間を積み上げた結果によるもの」が68.5%、「職務内容に関するシフトや勤務体制、繁忙時間帯を考慮した」が39.3%などとなっています。

一方で、総務省は「一般的に理解を得られる合理的な理由がなければ見直しの検討が必要だ」として先月、全国の自治体に通知を出しました。

総務省は「財政上の理由からパートタイムにしているのであれば適切ではない。勤務の実態を把握したうえでフルタイムでの任用を含め検討が必要だ」としています。

「15分減らされ退職金出ない」の声も

「公務非正規女性全国ネットワーク」が去年の4月から6月にかけて自治体などで働く非正規の公務員を対象にインターネットで行ったアンケートでは、1252人から回答がありました。

それによりますと648人、率にして52%が「パートタイム」で働いていると回答しました。

自由記述では「フルタイムにしないために一日当たり15分減らされました。仕事内容は何も変わりません」、「勤務時間が15分減り、年休や夏季休暇は減らされたにもかかわらず、仕事内容は今までと同様の事をもとめられる」、「以前はフルタイム勤務だったので退職金が出るようになるという話だったが、勤務時間を15分カットされてパートタイムになり退職金が出ない。とても腹立たしい」などという声が寄せられたということです。

一方、フルタイムの勤務については国と地方自治体の間で運用が異なっています。

国の行政機関などで働く非正規の公務員の場合は1週間の勤務時間が、常勤職員のいわゆる所定勤務時間38時間45分の4分の3を超える場合、「フルタイム」とされています。