東京都 新型コロナ 2万1122人感染確認 過去2番目の多さ

東京都内の5日の感染確認はこれまでで2番目に多い2万1122人でした。また、都は、感染が確認された10人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は5日、都内で新たに「10歳未満」から「100歳以上」までの2万1122人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染確認としては、今月2日の2万1576人に次いで、これまでで2番目に多くなりました。

また、1週間前の土曜日より3600人余り増えて、およそ1.2倍となり、土曜日としては最も多くなっています。

5日までの7日間平均は1万7895.1人で、前の週のおよそ1.3倍です。

濃厚接触者で症状があり、医師の判断で検査を行わずに感染と診断された「特例疑似症患者」は、543人でした。

2万1122人の年代別は、
▽10歳未満が3070人
▽10代が2288人
▽20代が3758人
▽30代が3778人
▽40代が3678人
▽50代が2125人
▽60代が995人
▽70代が786人
▽80代が460人
▽90代が172人
▽100歳以上が5人
▽年代が分からない人が7人でした。

30代、40代、50代、70代、80代、それに90代で過去最多です。

また、65歳以上の高齢者は全体の8.7%にあたる1844人で過去最多となりました。

感染経路が分かっているのは7369人で、このうち「家庭内」は過去最多の4796人で、65.1%を占めています。

次に多い「施設内」は19%にあたる1399人で、このうち保育園と幼稚園で合わせて487人、小学校で279人、高齢者施設で234人、医療機関で99人の感染が確認されました。

また、自宅療養中の人は8万1972人となりました。

医療機関に入院するかホテルや自宅で療養するかを調整中の人は7万1624人で過去最多です。

一方、オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症の患者は、5日時点で145人で、4日より14人増えました。

また、都は、感染が確認された70代から90代までの男女合わせて10人が死亡したことを明らかにしました。

東京都の緊急事態宣言 発出要請の3指標

東京都は3つの指標を用いて、一定の数値になった場合に緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしています。

オミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率か、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合のいずれかが30%から40%となり、かつ、新規陽性者数の7日間平均が2万4000人に達した場合です。

【重症患者用の病床使用率】
このうちオミクロン株の特性を踏まえた新たな基準で集計した重症患者用の病床使用率は、5日時点で19.3%で、4日より1.9ポイント上昇しています。

対象となる重症の患者は、これまでの基準である人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている人に加え、高濃度の酸素を大量に投与する「ハイフローセラピー」を行っている人、それにこれらの治療が必要になる可能性が高く、ICUに入っている人なども含めます。

【酸素投与が必要な人の割合】
また、入院患者のなかで酸素投与が必要な人の割合は、3日時点では10.6%でしたが、5日は発表がありません。
都によりますと、次の発表は今月10日を予定しているということです。

【新規陽性者数の7日間平均】
新規陽性者数の7日間平均は、5日時点で1万7895.1人で、4日より527.0人増えています。