アイスホッケー女子【試合詳細】日本が2連勝 6得点は五輪最多

北京オリンピックのアイスホッケー女子で、日本代表「スマイルジャパン」は5日、予選リーグ・グループBの第2戦でデンマークに6対2で勝ち2連勝としました。

日本の6得点は前回ピョンチャン大会での4得点を上回り、オリンピックで最多となりました。

予選リーグは世界ランキングの上位5チームがグループAに、下位5チームがグループBに振り分けられています。
世界ランキング6位の日本はグループBで上位3チームに入れば、決勝トーナメントに進むことができますが、6日の第3戦、中国との試合で勝ち点をあげれば、予選リーグ1試合を残して初の決勝トーナメント進出が決まります。

スタートからアグレッシブに戦った第2戦

スマイルジャパンは初戦で強豪のスウェーデンに勝った勢いそのままに第2戦はスタートからアグレッシブに攻めました。

第1ピリオドだけで3得点と試合を優位に進めます。
ポイントは、選手が1対1の競り合いに当たり負けせずにきちんとパックをコントロールして次のパスやシュートなどの攻撃に繋げられたことでした。

今大会は、通常、日本で行われる試合会場のリンクに比べて狭い仕様となっていて、スペースがいつもよりないため、必然的に1対1の競り合いに勝った方が試合を有利に進めることが出来ます。

このため、欧米の選手に比べて比較的、体の小さな選手の多い日本には不利なリンクだと思われていましたが、ここまでの2試合はいずれも日本選手が1つ1つのプレーを意識的により力強く、より機敏に動くことで1対1で競り勝つ場面が多く見られました。

さらに、決勝トーナメント進出を目指す日本は6日の中国との第3戦を見据えてこれまで3つのセットでまわしていた攻撃を4つに増やして主力選手の負担を減らしたほか、ゴールキーパーの藤本那菜選手を途中交代して体力の温存を図りました。

飯塚祐司監督は「リンクの大きさなど選手たちがしっかりと慣れて克服してくれている。試合の序盤から、終始、リズム良くテンポ良く自分たちのプレーができているのでこの勢いのまま、次の試合に向けて準備していきたい」と手応えを口にしていました。

日本代表

【スタメン】(カッコ内数字は今大会得点数)
1 藤本那菜=GK
3 志賀 葵/4 床亜矢可/14床秦留可/15浮田留衣(1)/16志賀紅音
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30小西あかね=GK
2 小池詩織(1)/8 細山田茜/10米山知奈(1)/11三浦芽依/23山下 光
6 鈴木世奈/7 川島有紀子/12大澤ちほ/18高 涼風/27小山玲弥
28山下 栞/13藤本もえこ/19大滝知香 /21久保英恵 /22獅子内美帆

【試合詳細】

第1ピリオド 試合開始

アイスホッケー女子の予選リーグ グループBで日本代表「スマイルジャパン」の第2戦、デンマークとの試合が始まりました。

試合は1ピリオド20分間で第3ピリオドまで戦います。

開始4分(残り16分) 日本 志賀紅音がシュートも阻まれる

日本は期待の20歳のフォワード志賀紅音選手が得意のワンタイムシュート(ダイレクトシュート)を打ちましたが得点なりませんでした。序盤から日本のチャンスが続いています。

第1P 残り10分 日本が攻勢

ここまでのシュート数は日本6本 デンマーク3本です。引き続き日本がゴール前でのチャンスが多くなっています。

第1P 残り9分14秒 山下が先制 日本 1-0 デンマーク

第1ピリオド開始10分すぎ、日本は山下光選手がフリーで抜け出してゴールキーパーとの1対1の状態からゴールを決めて1対0と先制しました。米山知奈選手と三浦芽依選手のダブルアシストでした。

第1P 残り7分52秒 日本 2-0 デンマーク

日本は床秦留可選手のゴールで追加点。リードを2点に広げました。志賀 葵選手と 床亜矢可選手のダブルアシストでした。

第1P 残り6分10秒 日本 浮田が追加点 日本 3-0 デンマーク

日本は浮田留衣選手がゴール前に抜け出して追加点。さらにリードを広げました。

第1P 終了 日本 3-0 デンマーク

日本が優勢に試合を進め第1ピリオドが終了。
シュート数は相手の4本に対し13本と3倍以上のシュートを打っています。

第2P 残り17分7秒 日本が追加点 日本 4-0 デンマーク

第2ピリオドが始まり、序盤は相手がパックを支配するケースが多くなりましたが、
ディフェンダーの床亜矢可選手のロングシュートが決まり、4対0とリードを広げました。アシストは妹の床秦留可選手でした。

志賀紅音選手が相手DFを引き出し、シュートコースを開けたような形になったところでゴールが決まりました。

第2P 残り15分47秒 日本がパワープレーも得点はならず

日本は相手の反則で1人多い「パワープレー」のチャンスを迎えましたが、追加点はなりませんでした。日本は逆にデンマークにゴール前に持ち込まれ、シュートを打たれましたがゴールキーパーの藤本選手がパックを阻みました。

第2P 残り10分54秒 デンマークが追撃点 日本 4-1 デンマーク

デンマークに速攻から1点を返され点差は3点となりました。日本はフェイスオフのパックを奪われるケースが増えているほか、うまくシュートにつなげられない時間が続いています。

第2P 残り9分13秒 日本反則でパワープレー許すも得点は許さず

日本は米山選手がクロスチェッキングの反則で2分間の退場となり、デンマークは5人の選手がすべてフォワードの「スペシャルセット」で攻勢に出ましたが、無失点でしのぎました。

第2P 残り6分5秒 今度は日本がパワープレーも追加点ならず

日本は相手のトリッピングの反則で2回目のパワープレーのチャンスを迎えました。志賀紅音選手の強烈なワンタイムシュートはクロスバーにあたり、追加点はなりませんでした。

第2P 残り2分3秒 GK藤本が好セーブ

日本はゴール前でデンマークに1対2の形を作られシュートを打たれますが、藤本選手のスティックに当たり得点は許しませんでした。

第2P 残り6秒 日本がパワープレーから5点目 日本 5-1 デンマーク

日本は第2ピリオドの残り2分を切ってから3回目のパワープレーのチャンスとなり、20歳、志賀紅音選手がオリンピック初ゴールを決めました。日本が5対1とリードして第2ピリオドを終えました。

第3P 開始直後の相手のパワープレーも得点は与えず

日本が5対1とリードして最終第3ピリオドが始まりました。
開始4分過ぎから日本は、反則で相手が1人多くなるパワープレーのピンチを迎えましたが、キャプテンの大澤ちほ選手がカウンターからシュートを打つなど落ち着いて対応し、得点は与えませんでした。

第3P 残り11分58秒 日本が追加点 日本6-1デンマーク

日本は米山知奈選手の2試合連続のゴールで追加点。6対1とさらにリードを広げました。相手ゴールキーパーの右腕付近を抜くシュートでした。

第3P 残り9分35秒 日本はゴールキーパーを交代 藤本→小西

日本はゴールキーパーが藤本那菜選手から小西あかね選手に交代しました。小西選手は今大会初出場です。

第3P 残り9分26秒 日本 3度目のパワープレーでは得点ならず

日本は3回目のパワープレーのチャンスを迎えましたが、追加点はなりませんでした。

第3P 残り5分

日本はここまで相手の2.5倍近い41本のシュートを打つなど引き続き優勢に試合を進めています。交代出場の小西選手を中心に堅い守りで相手に守り切りました。

第3P 日本は終了間際に失点も2連勝で予選リーグ突破へ前進

日本は反則で1人少なくなる中、残り5秒で失点し4点差となりましたが、試合はこのまま終わり、2連勝で勝ち点を6に伸ばしました。
日本の6得点は前回ピョンチャン大会での4得点を上回り、オリンピックで最多となりました。

「スマイルジャパン」3組の姉妹選手が活躍

第2戦でチームに勢いをもたらしたのは、オリンピックを夢みてある大きな決断をした姉妹でした。

初出場の21歳、山下光選手は生まれ育った大阪で5歳の時にアイスホッケーを始めました。転機が訪れたのは2014年、中学生の時。
ソチオリンピックに4大会ぶりに出場した日本代表のプレーをテレビで目の当たりにして憧れを抱いたと言います。
その際、母親から「この舞台に立ちたければ厳しい環境でやらなければだめだ」と言われたのです。

光選手は決断しました。
「友だちと離れるのは悲しいけれど、もっとうまくなりたい」とそのわずか1か月後、
2歳年下の妹の栞選手、そして母親とともにアイスホッケーが盛んな北海道に移住したのです。

見知らぬ土地での厳しい練習の毎日に心が折れそうになったこともありました。
それでも栞選手とともに励まし合いながら着実に実力を伸ばしてきました。

「あのとき決断してよかった」。
成長した2人はそろって北京大会の代表に初めて選ばれたのです。
光選手は第2戦のデンマーク戦。
「若い世代がエネルギッシュなプレーで引っ張り、チームを勢いづけたい」と大会前に話していた通り、持ち味のスピードを生かして速攻から先制点を決め、日本のゴールラッシュの口火を切りました。

19歳でチーム最年少の栞選手も短い出場時間ながら豊富な運動量で守備に奮闘しました。ただ、姉妹で力を見せたのはこの2人だけではありません。

3大会連続出場の27歳、床亜矢可選手と、その妹の秦留可選手はこの試合でそろってゴールを決めました。チームの得点源と期待される20歳のフォワード、志賀紅音選手もオリンピック初ゴールを決め、姉でディフェンダーの葵選手も先発出場でアシストをマークするなど攻守に活躍。3組の姉妹がそれぞれ力を発揮して2連勝したスマイルジャパン。
オリンピックで初めての決勝トーナメント進出がかかる第3戦の中国戦でも“姉妹の活躍”に期待です。