教祖意味する呼称でオウム元代表長男の名前使用禁止 判決確定

オウム真理教の元代表、麻原彰晃、本名 松本智津夫元死刑囚の長男が、現在のアレフに自分の名前を使わないことなどを求めた裁判で、最高裁判所は、アレフ側の上告を退け、教祖を意味する呼称をつけて長男の名前を使うことを禁止する判決が確定しました。

松本智津夫元死刑囚の29歳の長男は、オウム真理教から名前を変えたアレフに入会しませんでしたが、平成26年の行事で「麻原尊師が定めた後継者のお一人」だとして、教祖を意味する「猊下」(げいか)などの呼称をつけて紹介されたとして、アレフ側に自分の名前や写真を使わないよう求めました。

アレフ側は「信者が、長男に教団に復帰してもらいたいと願っただけだ」と主張しました。

1審は「いまだにアレフと密接な関係にあるのではないかという疑念を抱かれ、平穏な生活を営むうえで不利益を受けかねない。呼称の使用は、長男を教祖と位置づける行為にほかならず、人格権を侵害する」として、呼称をつけて長男の名前を使うことや、写真を掲示することを禁止し、100万円の慰謝料の支払いを命じました。

2審は、慰謝料を30万円に減額しましたが、1審に続いて呼称や写真の使用を禁じたため、アレフ側が上告していました。

これについて最高裁判所第1小法廷の岡正晶裁判長は、4日までに、上告を退ける決定をし、2審の判決が確定しました。