「ネタバレサイト」運営会社など書類送検 著作権法違反疑い

大手出版社の漫画のセリフなどを無断でインターネットで閲覧できるようにしたとして、福岡県警察本部は、いわゆる「ネタバレサイト」を開設していた東京 渋谷区の運営会社と経営者を著作権法違反の疑いで書類送検しました。
警察によりますと、経営者は「悪いことだと知っていたが引用の範囲内だと思った」などと話しているということです。

書類送検されたのは「漫画ル ~無料漫画感想ネタバレビュー」というサイトを運営していた東京 渋谷区にある会社と44歳の経営者です。

警察によりますとおととし5月、大手出版社、小学館のアプリで掲載されている漫画「ケンガンオメガ」の60話と62話のほぼすべてのセリフやストーリーを説明した文章を無断でインターネットで閲覧できるようにしたとして、著作権法違反の疑いが持たれています。

去年3月、東京地方裁判所はこのサイトが著作権を侵害していると判断し、サーバーの管理会社に発信者情報の開示を命じました。

その後、出版社側から被害の相談を受けた福岡県警察本部が、押収した資料を調べるなど捜査を進めていました。

警察によりますと、調べに対し経営者は「悪いことだと知っていたが、自分が加工していたので引用の範囲内だと思った」と話しているということです。

ネタバレサイトはサイトの開設やアクセス数が増え、出版業界が監視や警察への相談を進めています。

小学館「漫画の絵の掲載は少ないがストーリーが分かり悪質」

今回の書類送検を受けて、被害にあった作品を連載する小学館のマンガワン編集部は、書類送検された経営者が運営していたサイトについて、「漫画の絵の掲載は少ないながら、セリフなどの文字内容や情景をほぼそのまま抜き出し、ストーリーが詳細に分かるように掲載する点に特徴がある悪質なネタバレサイトでした。弊社では、漫画の文字のみであっても著作権法違反に当たり、刑事責任を問う必要があると考え、福岡県警に摘発をお願いしました。刑事、民事両面からの法的手続きをはじめ、あらゆる侵害サイトに対し、今後も断固たる対応を続けて参ります」などとするコメントを出しました。