米CDC 感染減少傾向も対策緩和には慎重 入院や死亡 依然高水準

アメリカでは一時、一日100万人を超えていた新型コロナウイルスの感染者が減少傾向に転じています。一方で入院する人や死亡する人の数は依然、高い水準が続いていて、CDC=疾病対策センターは対策の緩和には慎重な姿勢を示しています。

アメリカでは、オミクロン株の感染拡大で先月初めには一日100万人を超える感染者が報告された日もありましたが、先月31日の時点で一日当たりの感染者の1週間平均は前の週と比べておよそ36%少ない44万人余りと、減少傾向になっています。

CDCのワレンスキー所長は、2日の会見で「感染者の数は大きく減少している。用心しつつも楽観的に見ているが、入院者の数は依然として高い水準で一日当たりの死者の数も2300人と多い」と述べ、状況は予断を許さないという見方を示しました。

そのうえで「全米各地の医療機関はまだ厳しい状況に置かれている。感染対策を緩和する前に入院する人や死亡する人の割合を注意深く見ていく必要がある」として感染対策の緩和には慎重な姿勢を示し、改めてワクチンの追加接種などの対策を続ける必要があると強調しました。