オミクロン株急拡大 検査省略も発熱外来はひっ迫 神奈川 川崎

神奈川県は、医療機関の負担を軽減しようと、これまで新型コロナの陽性の確認に必要とされた、医療機関での検査を省略できるようにしましたが、オミクロン株が急拡大する中、発熱外来には患者が相次ぎ、対応しきれない状況になっています。

これまで新型コロナの患者については、最終的に医療機関で検査をして陽性を確定していましたが、神奈川県では第6波による医療機関の負担を軽減しようと、先週から市販の抗原検査キットなどで陽性になった人や、同居する家族が陽性となり同じような症状がある人については、改めて医療機関で検査をしなくても医師が診断し、薬の処方などをできるようにしています。

川崎市にある多摩ファミリークリニックでも、先週から患者が希望する場合は検査を省略していますが、発熱外来に訪れる患者の数が増えていることから、対応しきれない状況になっているといいます。

このクリニックでは発熱外来の診察枠を倍に増やし、1日40人としましたが2日も予約枠は1時間足らずで埋まり、次々にかかってくる電話に対し、担当者が予約枠がないことを説明していました。

大橋博樹院長は「病院での検査を省略することは、より多くの患者さんを見ることにつながっているが、それでも発熱外来はパンク状態が続いている。高齢者など重症化リスクが高い人がすぐに受診できないような状況は、早急に解消する必要がある」と話していました。