ファイザー 5歳未満へのワクチン緊急使用 FDAに申請手続き開始

アメリカの製薬大手ファイザーは2月1日、新型コロナウイルスワクチンの緊急使用の許可を5歳未満の子どもにも拡大するよう、FDA=アメリカ食品医薬品局に申請する手続きを始めたと発表しました。

ファイザーのワクチンは、アメリカでは現在5歳以上を対象に接種が行われていますが、生後6か月以上、5歳未満の子どもに対しても、安全性と効果を確認する臨床試験を行ってきました。

1日、ファイザーはこれまでの臨床試験のデータをFDAに提出し、ワクチンの緊急使用の許可をこの年代の子どもにも拡大するよう申請する手続きを開始したと発表しました。

今回の申請では、この年代には大人の10分の1の量を2回接種するとしています。

ただ、ファイザーが去年12月に発表した臨床試験の中間結果では、安全性への懸念はみられなかったものの、2歳から5歳未満では、2回の接種を終えて1か月後の免疫の反応は、大人と比べて十分なレベルに達しなかったということで、3回目の接種についても、効果を検証したうえで、改めて使用許可の申請を行う方針です。

アメリカではオミクロン株の感染が拡大する中、0歳から4歳の子どもの入院する割合が過去最も高い水準となっています。

専門家「日本での申請には慎重検討も必要」

小児科医でワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「5歳未満は接種できるワクチンがなく、予防手段がなかったので、開発が進んでいること自体はいいことだと思う」と述べました。

その一方で「日本でも保育園での感染が広がっているとはいえ、オミクロン株の場合、5歳未満で感染した子どものほとんどは元気で、ワクチンを接種するかどうか迷う保護者もいると思う。日本でもこの年代に接種を進めるかどうかは、重症化する人数などの調査の結果や、子どもでの流行の度合い、ワクチンの有効性を見ながら考える必要がある。今後、日本でも承認に向けた申請が行われるとしたら、国内で臨床試験を行うなど、慎重に検討することも必要ではないか」と話していました。