デンマーク 公共交通機関でのマスク着用などの規制 ほぼ撤廃

北欧のデンマークは1日、公共の交通機関でのマスクの着用など新型コロナウイルスの規制をほぼ撤廃しました。
ヨーロッパでは、イギリスなども規制を段階的に緩和していて、新型コロナとの共生を目指す動きが徐々に広がっています。

デンマークでは、変異ウイルスのオミクロン株のうち、「BA.2」と呼ばれる世界的に主流になっているのとは異なる系統のウイルスが拡大していて、一日の感染者が5万人を超える日も出ています。

ただ、重症者が少なく医療体制がひっ迫する状況にはなっていないほか、ワクチンを2回接種した人がおよそ80%にのぼっていることから、政府は1日、公共交通機関などでのマスクの着用や、レストランなどを利用する際のワクチンの接種証明の提示など、ほとんどの規制を撤廃しました。

首都コペンハーゲン市内の駅では、マスクを着用せずに行き交う人の姿が多く見られましたが、中にはマスクを着けて電車を利用する人もいて、介護の仕事をしている女性は「職場には、特別な介護を必要とする人が多くいるし、規制があっても感染している同僚もいます」と話していました。

ヨーロッパでは、ノルウェーも1日、新型コロナの規制をほぼ撤廃すると発表したほか、イギリスも段階的に緩和していて、新型コロナとの共生を目指す動きが徐々に広がっています。