脱炭素を供給網全体で 自動車業界は部品メーカーも排出削減へ

脱炭素を製品や部品の供給網=サプライチェーン全体で進めようと、自動車業界では部品メーカーが従来の製造方法や使う材料を見直し、二酸化炭素のさらなる排出削減を目指しています。

このうち、曙ブレーキではタイヤの回転を停止させるブレーキパッドの材料を見直しています。

ブレーキパッドはセラミックや繊維などを一定の割合で混ぜ樹脂で固めてつくりますが、会社では強度を高めるため200度以上の熱を加える作業を3回行っています。

ただ多くの二酸化炭素を排出するため、一部の製品では2回の熱処理で済むよう材料の割合を変更し、排出量の半減を目指しています。

西村誠司 開発部門長は「環境に配慮した製品が当たり前の時代になってきている。差別化できる点を見つけ、開発につなげることが生き残るためにも重要だ」と話していました。

また、ヨロズは車の振動をやわらげるサスペンションの関連部品で、使用する材料をアルミから鉄に切り替えています。

重量は増えますが、アルミは製造過程で多くの二酸化炭素を出すため、切り替えによって排出量の削減につながるとしています。

自動車業界では車の走行時だけでなく、製造から廃棄までサプライチェーン全体で脱炭素を目指す考え方が広がっていて、部品の生産現場でも取り組みが進んでいます。