沖縄 石垣市と東海大 尖閣周辺海域で調査 中国船接近の動きも

沖縄県の尖閣諸島がある石垣市と東海大学の調査団は尖閣諸島の周辺海域で海洋調査を行ったことを発表しました。調査中には中国海警局の船2隻が領海に侵入し、一時、調査船に接近する動きを見せたということです。

発表によりますと、調査は石垣市が東海大学に委託したもので、1月30日、東海大学の調査船で石垣島を出航し、31日午前、尖閣諸島の周辺海域で海洋調査を行ったということです。

調査では、水質の状況を調べるため海水を採取したほか、目視でゴミの漂着状況などの確認を行ったとしています。

行政機関が尖閣諸島の周辺海域で調査を行うのは、10年ぶりとみられるということです。

調査に当たった東海大学海洋学部の山田吉彦教授は「尖閣諸島周辺では、以前と比べ生態系が若干変化している可能性もあると感じた。今後もデータを継続的に取得していくことが重要だ」と話していました。

この調査をめぐっては調査船が尖閣諸島周辺を航行中、中国海警局の船2隻が領海に侵入し、一時、調査船に接近する動きを見せるなどしたことから第11管区海上保安本部の巡視船が海警局の船と調査船の間に入り警戒に当たりました。

松野官房長官「中国側に冷静かつきぜんと対応」

松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で「調査船に関する報道は承知しているが、地方公共団体や民間機関の活動の一つ一つに政府としてコメントは差し控えたい」と述べました。

そして「きのうの調査船の活動に伴い、中国海警局の船舶2隻が尖閣諸島周辺のわが国領海に侵入し、航行中の調査船に並走する動きを見せたが、海上保安庁の巡視船により、調査船の安全を確保するとともに、外交ルートで厳重に抗議し、速やかにわが国領海から退去するよう強く求めた」と説明しました。

そのうえで「中国海警局の船舶が尖閣諸島周辺のわが国領海に侵入を繰り返していることは誠に遺憾で、引き続き緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒監視に万全を尽くすとともに、中国側に冷静かつきぜんと対応していく」と述べました。