東京都 コロナ 5人死亡 1万4445人感染確認 病床使用率は50%超

東京都内の1日の新型コロナウイルスの感染確認は1万4445人で、火曜日としては最も多くなりました。

また、都内の病床使用率は50.7%になり、都が緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしていた50%を超えました。

都の担当者は「第5波に比べると入院にいたる割合は少なく、比較的、症状が軽いという話もあるが、高齢者などが感染すると重篤化して入院する人も亡くなる人も出てくる」と述べ、引き続き感染対策を徹底するよう呼びかけました。

東京都は、1日都内で新たに「10歳未満」から「90代」までの男女合わせて1万4445人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

一日の感染確認は、8日連続で1万人を超えています。

1週間前の火曜日の1.1倍余りで、火曜日としては最も多くなりました。

1日までの7日間平均は1万5397.0人で、前の週のおよそ1.6倍です。

1日の1万4445人の年代別は
▽10歳未満が2079人
▽10代が1642人
▽20代が2824人
▽30代が2549人
▽40代が2279人
▽50代が1459人
▽60代が687人
▽70代が484人
▽80代が304人
▽90代が131人
▽年代が分からない人が7人でした。

65歳以上の高齢者は1198人で、全体の8.3%でした。

感染経路が分かっているのは4427人で、このうち「家庭内」が2813人と最も多く、63.5%を占めています。

次に多い「施設内」は18.6%にあたる822人で、このうち
▽保育園と幼稚園で合わせて299人
▽小学校で181人
▽高齢者施設で128人
▽医療機関で73人の感染が確認されました。

また、自宅療養中の人は7万525人で、先月31日より1400人余り減りました。

都の担当者は「自宅療養が終了した人もいて、入れ代わりなどの調整をするなかで数字が減少したが、このまま感染者が多い状況が続けばまた増えるおそれがある」と話しています。

一方、1日時点の都内の病床使用率は50.7%となり、先月31日より1.5ポイント増加し、都が緊急事態宣言の発出の要請を検討するとしていた50%を超えました。

都の担当者は「第5波に比べると入院にいたる割合は少なく、比較的、症状が軽いという話もあるが、膨大な数の患者が発生する中で積み重なって、50%を超えた」と話しています。

そのうえで「高齢者などが感染すると重篤化して入院する人も亡くなる方も出てくる。改めて、一人一人が、感染しない、させないよう感染対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけています。

都の基準で集計した1日時点の重症の患者は先月31日より3人増えて29人です。

さらに都は感染が確認された70代から90代の男女合わせて5人が死亡したことを明らかにしました。