米IT大手メタ 独自の暗号資産「ディエム」の発行断念

アメリカのIT大手メタは、世界的に話題を呼んだ独自の暗号資産「ディエム」の発行を断念することになりました。金融当局から承認を得られず、今後も発行の見通しが立たないと判断したためです。

旧フェイスブック、今のメタが中心になって設立した「ディエム」の運営団体は31日、暗号資産「ディエム」に関連する技術をカリフォルニア州の金融持ち株会社に売却すると発表しました。

金融当局と協議を続けてきたものの承認が得られず、今後も発行の見通しが立たないと判断し、発行を断念することになりました。

運営団体は売却額を明らかにしていませんが、アメリカメディアは、2億ドル、日本円にして230億円規模だと伝えています。

「ディエム」は3年前「リブラ」の名称で構想が発表され、国境を越えた送金などに使われると世界的に話題を呼んだ一方、各国の規制当局からは、マネーロンダリングに悪用されかねないなどとする懸念が相次ぎました。

このため運営団体は、複数の通貨ではなく、ドルなどの個別の通貨を裏付けにするなど、計画を変更して実現を模索してきましたが、これまでに承認は得られていませんでした。

「ディエム」の発行断念は、各国の通貨当局が研究を進めるデジタル通貨の在り方にも影響を与えそうです。