米 ノババックス コロナワクチンの緊急使用許可を申請

アメリカの製薬会社ノババックスは、開発した新型コロナウイルスのワクチンについてFDA=アメリカ食品医薬品局に緊急使用の許可を申請しました。
認められれば、アメリカで使用できるワクチンとして4種類目となります。

アメリカの製薬会社ノババックスは1月31日、開発した新型コロナウイルスワクチンについて、18歳以上を対象にした「緊急使用の許可」をFDAに申請したと発表しました。

このワクチンは、「組換えたんぱくワクチン」という種類で、2度から8度という通常の冷蔵庫の温度で保存が可能なため管理しやすく、日本でも承認の申請が行われています。

接種は、3週間の間隔を空けて2回で、アメリカなどでおよそ3万人を対象に行われた臨床試験では、発症を予防する効果が90.4%、中等症から重症を防ぐ効果は100%だったということです。

ノババックスは、「今後も変異ウイルスへの効果の確認を続けるほか、効果を高めるための3回目の接種についても臨床試験を行っている」としています。

FDAが緊急使用の許可を出せば、アメリカで使えるワクチンとしては、ファイザー、モデルナ、ジョンソン・エンド・ジョンソンに次いで4種類目になります。

このほか、新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、FDAは31日、すでに緊急使用の許可を受けて使われているモデルナのワクチンについて、18歳以上への使用を正式に承認しました。