都内の私立中学 きょうから一般入試 学校側は感染対策を徹底

新型コロナウイルスが急拡大する中で、2月1日から都内の私立中学校の一般入試が始まるのを前に、会場となる中学校では感染対策の徹底を進めています。

首都圏の1都3県の私立中学校の一般入試は、1月10日から埼玉、20日に千葉で始まり、2月1日から東京と神奈川で開始となります。

東京 港区にある中高一貫の私立広尾学園中学校では、安心して試験に臨めるよう1日の試験に向け、職員が会場のアルコール消毒を行うなど感染対策を徹底していました。

この学校では、検温や消毒に加え、例年は1つの教室で40人としていた人数を、ことしは30人に減らして、できるだけ密にならない対策をとるということです。

また、濃厚接触者となった受験生や、体温が37度4分までの微熱のある受験生は、別室で試験を受けられるように、それぞれ専用の部屋を設けました。

さらに、新型コロナに感染するなどして試験を受けられなかった受験生を対象に、2月26日に、追試験を行う予定です。

広尾学園の金子暁副校長は「受験生は受験勉強だけでなく、感染対策にも一生懸命取り組んできたと思う。大変な状況だが、ふだんどおり安心して試験に臨んでもらえるように、学校としても対策を徹底したい」と話していました。

都内の私立中学 少なくとも56の学校で追試を予定

中学受験の模試や受験情報の取りまとめを行っている「首都圏模試センター」の調べによりますと、1月21日の時点で、都内の私立中学校では、少なくとも56の学校で、新型コロナに感染するなどして試験を受けられなくなった人のため、追試を予定しているということです。

また17校は、追試などの対応が可能かどうか、学校に相談してほしいとしているということです。