JR東日本の9か月間決算 837億円赤字 感染拡大影響続く

JR東日本の先月までの9か月間の決算は、新型コロナウイルスの影響で利用者の落ち込みが続いたことなどから、最終的な損益が837億円の赤字となりました。赤字額は前の年の同じ時期に比べて大幅に減少したものの、この時期としては2年連続の赤字となりました。

JR東日本の去年4月から12月までのグループ全体の決算は、売り上げは前の年の同じ時期に比べて13.5%増えて1兆4827億円、最終的な損益は837億円の赤字となりました。

感染拡大がいったん落ち着いた去年10月から年末にかけて、鉄道の利用者が回復傾向となったことや、不動産の売却を進めたことなどから、赤字額は前の年の同じ時期と比べて3分の1以下に縮小しましたが、この時期としては2年連続の赤字となりました。

また、ことし3月までの1年間の業績については、オミクロン株の感染拡大で利用者の大幅な回復は見通せないとして1600億円の最終赤字という従来の見通しを据え置きました。

会社は不動産の売却をさらに進めるなどして手持ち資金を確保するとともに、鉄道の利用者以外の集客も見据えた駅ビルの開発など、成長分野への投資を急ぎたいとしています。