自衛隊によるワクチン大規模接種きょう開始 3回目接種状況は?

オミクロン株の感染が急拡大する中で進められている、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種。
政府が31日公表した最新の状況によりますと、国内で3回目の接種を受けた人は408万1217人で全人口の3.2%となっています。

全国で408万人余りが3回目の接種完了

政府が31日公表した最新の状況によりますと、国内で少なくとも1回、新型コロナウイルスのワクチンを接種した人は合わせて1億144万3165人で全人口の80.1%となっています。
2回目を終えた人は9975万7353人で全人口の78.8%です。
全人口にはワクチン接種の対象年齢に満たない子どもも含みます。

年代別に見てみると、12歳から19歳で少なくとも1回接種した人は685万4299人で76.07%、2回目を終えた人は671万6362人で74.54%となっています。
20代では少なくとも1回接種した人が1022万6901人で79.78%、2回目を終えた人は1008万6528人で78.68%です。
30代では少なくとも1回接種した人が1149万7143人で79.99%、2回目を終えた人は1137万5745人で79.15%です。

また、12月から始まった3回目の接種を受けた人は全国で408万1217人で全人口の3.2%となっています。

実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

【都道府県別】3回目のワクチン接種を受けた人数と割合は?

政府が31日に公表した3回目のワクチン接種を受けた都道府県ごとの人数と割合です。

実際はこれ以上に接種が進んでいる可能性があり、今後、増加することがあります。

<北海道・東北>

▽北海道:16万3519人(3.13%)
▽青森県:3万3962人(2.7%)
▽岩手県:3万7987人(3.11%)
▽宮城県:8万2152人(3.6%)
▽秋田県:2万3703人(2.44%)
▽山形県:2万8631人(2.68%)
▽福島県:6万8051人(3.65%)

<関東・甲信越>

▽茨城県:11万8057人(4.06%)
▽栃木県:6万5375人(3.34%)
▽群馬県:6万9824人(3.57%)
▽埼玉県:20万5628人(2.78%)
▽千葉県:18万7053人(2.96%)
▽東京都:44万5366人(3.22%)
▽神奈川県:20万6602人(2.24%)
▽新潟県:5万7441人(2.6%)
▽山梨県:3万537人(3.72%)
▽長野県:5万1893人(2.5%)

<東海・北陸>

▽富山県:3万4304人(3.27%)
▽石川県:4万7002人(4.15%)
▽福井県:2万5111人(3.24%)
▽岐阜県:8万70人(3.97%)
▽静岡県:9万8044人(2.66%)
▽愛知県:29万8151人(3.94%)
▽三重県:4万1569人(2.31%)

<近畿>

▽滋賀県:4万2781人(3.02%)
▽京都府:6万4379人(2.54%)
▽大阪府:21万4608人(2.43%)
▽兵庫県:18万690人(3.27%)
▽奈良県:3万7882人(2.82%)
▽和歌山県:3万7157人(3.93%)

<中国地方>

▽鳥取県:2万1801人(3.92%)
▽島根県:2万6288人(3.91%)
▽岡山県:11万4529人(6.05%)
▽広島県:11万1536人(3.97%)
▽山口県:7万4790人(5.52%)

<四国>

▽徳島県:3万718人(4.18%)
▽香川県:2万8209人(2.9%)
▽愛媛県:3万5222人(2.6%)
▽高知県:3万1957人(4.56%)

<九州・沖縄>

▽福岡県:16万4095人(3.2%)
▽佐賀県:5万782人(6.21%)
▽長崎県:4万5155人(3.38%)
▽熊本県:6万3984人(3.64%)
▽大分県:4万5100人(3.95%)
▽宮崎県:4万6852人(4.31%)
▽鹿児島県:5万4770人(3.39%)
▽沖縄県:5万7900人(3.9%)

3回目接種の加速につながるか?大規模接種 きょうから開始

新型コロナウイルスの急速な感染拡大が続く中、3回目の接種を希望する人を対象にした自衛隊によるワクチンの大規模接種が、31日から東京の会場で始まりました。

自衛隊による大規模接種は東京と大阪で行われることになっていて、東京では大手町の合同庁舎を会場に31日午前8時から接種が始まりました。

31日から来月5日までの6日間のおよそ4300人分の接種枠は予約の受け付け開始から9分ほどで埋まっていて、訪れた人は予診票の確認などを済ませ、医師の資格を持つ自衛隊員の問診を受けたあと、接種のためのブースに入りました。

そして、名前や、体調に問題がないことを看護師に伝え、接種を受けていました。

接種を受けた東京 調布市の44歳の男性は、「子どもが通う小学校でも感染者が増えていて、登下校に付き添っているので不安を感じています。自治体の接種は自分たちの年代はまだ対象になっておらず、なるべく早く受けたいと思って予約しました」と話していました。

自衛隊の大規模接種ではモデルナのワクチンが使われ、接種の対象になるのは▽18歳以上で、▽3回目の接種券を持っていて、▽2回目の接種から6か月以上が経過している人です。

大阪会場でも準備開始

自衛隊による大規模接種が大阪で2月7日から始まるのを前に、接種や運営を担う自衛隊員が集まり、会場の準備を始めました。

自衛隊による大規模接種は、東京と大阪で行われることになっていて、大阪では来月7日から大阪・中央区の「八木ビル」を会場に接種が始まります。

31日は接種や運営を担う自衛隊員およそ80人が集まり、会場の設営やワクチンの搬入に向けた準備の開始式が行われました。

自衛隊の大阪会場の平山健一運営担任官は「前回の大規模接種の教訓を生かし、受け付けから接種までスムーズに効率よく進めていきたい」などと話していました。
東京の会場では2月7日からは、一日当たりの接種枠が2160人分に増えることになっていて、予約は、専用のウェブサイトや電話で、毎週月曜日の午後6時から翌週の1週間分が受け付けられます。

一方、大阪では、大阪・中央区の「八木ビル」を会場に来月7日から一日当たり960人に接種を開始する予定で、予約は来月4日から受け付けられます。

防衛省は、電話はつながりにくくなることが予想されるとして、ウェブサイトからの予約を呼びかけています。

※接種予約は「自衛隊大規模接種会場 予約サイト案内」
 https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/covid/center.html
 に記載のWeb予約サイトから
ワクチン接種記録システムの集計によりますと、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けた人は、30日時点で408万1217人で、1月末までに対象となる人数の28%となっています。

岸田首相「スピード優先で3回接種を」

岸田総理大臣は、東京 大手町の自衛隊によるワクチンの大規模接種会場を視察したあと記者団に対し「現時点では、全国の97%の自治体が2月末までに対象となる希望される高齢者の方々への接種を予定どおり完了する見込みとなっている。今後ペースアップしていくと考えている」と述べました。

そのうえで「高齢者以外の一般の方々についても、予約枠に空きがあれば、6か月の間隔が空けば、順次、できるだけ多くさらに前倒しを行っていくよう改めて自治体に要請する。自治体にも協力をいただき接種体制をさらに強化する」と説明しました。

そして「実際に接種していただくことが大事であり、3回目の接種の必要性、交互接種の有効性、安全性について、国民一人一人に丁寧にお知らせしていきたい。接種券が届いたならばスピードを優先で3回接種をお願いしたい」と呼びかけました。