オミクロン株「BA.2」 英“ワクチンの発症予防効果 違いなし”

イギリスの保健当局は、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株のうち「BA.2」と呼ばれる現在主流となっているものとは異なる系統のウイルスについて、ワクチンを接種した場合の発症を予防する効果は、2つのウイルスに大きな違いはないとする初期の分析を明らかにしました。

オミクロン株のうち、現在、流行の主流となっている「BA.1」とは異なる系統の「BA.2」と呼ばれるウイルスは、デンマークなどで感染が拡大し、イギリスでも「調査中の変異ウイルス」と位置づけられています。

イギリスの保健当局は、28日、ロンドンのあるイングランドでは、今月24日の時点で「BA.2」が1072件確認されていることを明らかにしました。

現時点では「BA.2」が占める割合は少ないということですが、初期のデータでは「BA.1」よりも、感染力はわずかに高いとみられるということです。

また、初期の分析では、ワクチンの追加接種を行ってから2週間後の時点で、発症を予防する効果は「BA.1」は63%「BA.2」は70%で大きな違いは確認できないとしています。

重症化に関するデータは、今のところはないということですが、保健当局は、引き続き「BA.2」に関する分析を続けることにしています。