新型コロナ重症化防ぐ飲み薬 5万人分前倒し納入へ 後藤厚労相

新型コロナの重症化を防ぐ初めての飲み薬「モルヌピラビル」について、後藤厚生労働大臣は、来月下旬に納入予定だった20万人分のうちの5万人分が1か月ほど早く、28日納入されることになったと発表しました。

アメリカの製薬大手メルクが開発した新型コロナの重症化を防ぐ初めての飲み薬「ラゲブリオ」=一般名「モルヌピラビル」について、厚生労働省は160万人分の供給を受けることで合意していて、すでに20万人分が納入されたほか、来月下旬と3月下旬にそれぞれ20万人分の納入が予定されています。

これについて、後藤厚生労働大臣は記者会見で、メルク側と交渉の結果、来月下旬に納入予定だった20万人分のうち5万人分が1か月ほど早く、28日納入されることになったと発表しました。

また、新型コロナの治療薬として初めて承認された点滴薬「レムデシビル」については、従来の重症や中等症の患者だけではなく、軽症の患者向けにも使えるよう、診療の手引きを改訂したことを明らかにしました。

さらに後藤大臣は、去年7月末までに2回のワクチン接種を終えた高齢者などに対する3回目の接種について、改めて全国の市区町村を対象に調査した結果、全体の97.4%が来月末までに接種を終える見込みだと回答したことも明らかにしました。