日本への留学希望者 水際対策に伴う入国制限の早期緩和を訴え

オミクロン株の水際対策として日本政府が外国人の新規入国を原則停止していることを受けて、入国できずにいる外国人の留学希望者などがオンラインで会見を開き、水際対策に伴う入国制限をできるだけ早く緩和するよう訴えました。

政府はオミクロン株の水際対策として、外国人の新規入国を来月末まで原則停止しています。
出入国在留管理庁によりますと、日本への留学を希望しているものの入国できずにいる外国人の数は、去年10月1日の時点で、およそ14万7800人にのぼるということです。

こうした中、留学生などが入国できるよう支援活動を行っている市民団体は27日、オンラインで記者会見を開きました。
そして外国人の入国制限を緩和するよう日本政府に求める署名を今月、インターネット上で募ったところ、賛同者が世界で3万4000人を超えたことなどを報告しました。

また、イタリア人の女性は「日本で現代文学の博士号をとるという夢を諦めました。2年間入国を待ち続け、本当に疲れました」と述べました。
別のオランダ人の女性は「日本に入国できないので、ほかの道を選びました」と述べ、日本ではなく韓国に留学することを決めたいきさつを話しました。

市民団体は集めた署名を日本政府に提出し、日本での留学や就職などを希望する外国人のために、水際対策に伴う入国制限をできるだけ早く緩和するよう訴えることにしています。