「エアアジアグループ」 社名変更し航空以外の事業拡大へ

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い世界的に航空需要が落ち込む中、マレーシアで格安航空会社を運営する「エアアジアグループ」は社名を変更し、今後は料理の配達サービスなど航空以外の事業を拡大する方針を示しました。

マレーシアを拠点とし格安航空会社を運営する「エアアジアグループ」は27日、臨時の株主総会を開き、グループ会社の名前を「キャピタルA」に変更することを決めました。

変えるのはグループ会社の名前で、傘下にある航空部門の「エアアジア」など個別のブランド名は変わらないとしています。

新型コロナの感染拡大に伴う入国制限などの影響で「エアアジアグループ」は去年1月から9月までのグループ全体の決算が、日本円にしておよそ600億円の赤字となりました。

経営の立て直しに向けて今後は、スマートフォンのアプリを利用した配車サービスや料理の配達サービスなど航空以外の事業を拡大する方針で、社名変更によって事業の転換を印象づけるねらいもあります。

アジアでは、おととし経営破綻し再建中のタイ国際航空もケータリング事業を強化するなど、感染の長期化を受けて航空各社は事業の見直しを迫られています。