濃厚接触者の待機期間 “1週間前後に短縮を検討” 政府

オミクロン株対策として濃厚接触者に求めている待機期間について、政府は社会機能を維持するため、今の10日間から短縮し、1週間前後にできないか検討していて、早ければ28日にも決定する方針です。

新型コロナの急速な感染拡大は依然として続き、27日の新たな感染者は全国で8万人近くにのぼり、3日連続で過去最多を更新しました。

医療現場では抗原検査キットの不足が課題となっていて、岸田総理大臣は27日、後藤厚生労働大臣らと対応を協議し、医薬品の卸売り業者やメーカーなどに対し、症状がある人の検査を行う医療機関や保健所などを最優先に、抗原検査キットを供給するよう要請を行うことなどを確認しました。
また、オミクロン株対策として濃厚接触者に求めている自宅などでの待機期間をめぐって岸田総理大臣は27日夜、TBSのBS番組で「オミクロン株の特性などをしっかり確認したうえで、できるだけ短縮する方向で努力をしている。可能であれば8日であったり、7日であったり、縮めることができればとは考えている」と述べました。

政府は社会機能を維持するため、待機期間を今の10日間から短縮し、1週間前後にできないか検討していて、短縮する対象や必要な検査の回数なども含め、早ければ28日にも決定する方針です。
一方、新型コロナワクチンの3回目の接種を受けた人は、今月までに対象となっている人のうち、およそ20%にとどまっていることから、政府はワクチンの種類よりもスピードを優先して接種するよう呼びかけるとともに、自衛隊の大規模接種会場の設置や接種券の前倒しの送付などを進め、さらにペースアップさせたい考えです。