家畜にストレスない飼育目指す「アニマルウェルフェア」初会合

家畜にとってストレスの少ない飼育環境を目指す「アニマルウェルフェア」への関心が高まっていることから、農林水産省は生産者や流通など幅広い関係者が意見を交わす、初めての会合を開きました。

「アニマルウェルフェア」は家畜にとってストレスや苦痛の少ない環境での飼育を目指す考え方で、EU=ヨーロッパ連合の地域などで消費者からの関心が高まっています。

このため農林水産省は、日本でも「アニマルウェルフェア」への理解を深めようと27日、関係する業界の間で意見を交わす初めての会合を開き、生産者や消費者、それに流通や外食など22の団体などが参加しました。

会合はオンラインで農林水産省の担当者から、卵を生産する養鶏場での飼育方法について国際的な動向が報告され、にわとりの習性に配慮して「止まり木」などの設置を求めるEUなどと、多様な飼育方法を認める日本やアメリカなどとの間で意見の違いがあることが紹介されました。

また、生産者からは飼育施設の設備だけが注目されるが、総合的な取り組みを評価してほしいなどの意見が出たほか、外食業界からは今後、消費者の理解が進めば、アニマルウェルフェアに配慮した畜産物を新たな価値として進めていけるようになるなどの意見が出たということです。

農林水産省畜産振興課は「今後も会合を通じてさまざまな立場の意見を集め、アニマルウェルフェアを推進しながら、畜産の振興を図る施策につなげていきたい」としています。