千葉大学病院 感染影響で医療従事者78人が出勤できず

千葉大学病院では、新型コロナウイルスの感染の急拡大で、院内にある保育所が休園するなどして、医療従事者80人近くが出勤できなくなっていて、一部の診療に影響が出ています。

千葉大学病院によりますと、院内にある保育所で、26日までに園児7人、職員3人の合わせて10人の感染が確認され、今月末まで休園となりました。

この保育所の休園や子どもの学校の休校によって、27日時点で医療従事者36人が出勤できなくなっています。

このほか、濃厚接触者として判断されたことや、みずからの体調不良を理由に出勤できない医療従事者も含めると、合わせて78人が欠勤しているということです。

病院は、出勤できない医療従事者がさらに増えるおそれがあるとして、診療を延期するなどして、1日当たりの外来患者の数を減らすほか、今は100%近い入院病床の稼働率を85%にまで抑えていくことを決めました。

千葉大学病院感染制御部長の猪狩英俊医師は「子育て世代の看護師が多い外来など、一部の部署に負担がかかっている。なんとか診療を続けられているが、綱渡りなのは間違いない」と話しています。
千葉県の熊谷知事は27日の定例会見で「個別の状況は聞いているが、医療従事者の欠勤状況を把握するシステムへの回答率が低く、全体像を十分把握できていない。医療機関に積極的な入力を促したい」と述べました。