ワクチン3回目「種類よりスピード優先し接種を」松野官房長官

新型コロナワクチンの3回目接種をめぐり、松野官房長官は午前の記者会見で、モデルナのワクチンであれば長時間待たずに打てる場所も多くあると指摘し、接種券が届きしだい、ワクチンの種類よりもスピードを優先して接種するよう呼びかけました。

この中で、松野官房長官は「3回目の接種で低下した効果を高めることができる。モデルナ社のワクチンであれば長時間待たずに打てるところも多くあるので、接種券が届いたら、自身のため、家族のため、ワクチンの種類よりもスピードを優先して接種を受けていただきたい」と呼びかけました。

また、松野官房長官は、3回目接種の見通しについて「これから本格化していくが、2月末までに対象となる高齢者のうち希望する人について、先週の時点で全国の84%の自治体が、想定どおり2月末までに終えると見込んでいるところだ」と述べました。

そのうえで「さらなるペースアップに向けて、大規模接種会場の設置や接種券の前倒しの送付などの取り組みを進めるよう自治体に要請するとともに、政府としても自衛隊による大規模接種会場を設置するなど自治体の取り組みを後押ししていきたい」と述べました。

公明 山口代表 “国民に丁寧に伝え 接種加速を”

新型コロナワクチンの3回目の接種をめぐり、公明党の山口代表は党の中央幹事会で、2回目までと異なるメーカーのワクチンを接種する「交互接種」が有効であることや副反応なども国民に丁寧に伝えることで、接種を加速させるべきだという考えを示しました。

この中で公明党の山口代表は、新型コロナワクチンの3回目の接種について「『交互接種』も有効ということなので、ワクチンの種類を問わず接種が進むよう、政府として国民にしっかり知らせ、副反応なども分析して伝えていく必要がある」と述べました。

そのうえで「自衛隊の大規模接種会場の運用もいよいよ始まり、自治体の取り組みも合わせて接種が加速できるよう、よく連携して進めていきたい」と述べました。