“検査キット 増産や医療機関へ優先的供給を” 日本医師会長

日本医師会の中川会長は、記者会見で、オミクロン株の急速な感染拡大を受けて、医療現場でも検査キットが不足しているとして増産や医療機関への優先的な供給を政府に要請するとともに、一部で買い占めが起きているとして実態を調査し、改善を図るよう求めました。

日本医師会の中川会長は、記者会見で、オミクロン株の急速な感染拡大を受けて、医療現場でも抗原検査キットが不足しているとしたうえで「緊急増産を政府にお願いするとともに、まずは医療機関に優先的に供給してほしい」と述べました。

また「不足の一因として、一部の医療機関でないところで買い占めが起きているのではないかとも伝えられているので、速やかに実態を調査し、しかるべき改善をお願いしたい」と述べました。

一方で中川会長は、保育所などの休園が相次ぎ、子育て中のいわゆる「エッセンシャルワーカー」が働けなくなる事態が相次いでいるとして、保育士や教員などが濃厚接触者となった場合、現在、最短で6日目に解除される自宅などでの待機期間を、さらに短縮するよう求めました。

また3回目のワクチン接種について、中川会長は、ワクチンが届けば打ち手不足を起こすことなく対応できるという認識を示したうえで「現在の状況を打開する手立ては、可能なかぎり感染者数を抑制することに尽きる。そのためにも、ワクチンの供給をさらに加速させてほしい」と述べました。