東京 新宿区 学級閉鎖の小中学校が3割に 分散登校など対策強化

急速な感染拡大により、東京 新宿区では学級閉鎖が起きている小中学校が、全体の3割に増えていて、今週から分散登校が始まるなど、学校現場の感染対策が強化されています。

東京 新宿区では、26日午後4時の時点で学級閉鎖が決まっている小中学校は、全体の3割にあたる12校に増えていて、区内では24日から分散登校が始まっています。

このうち全校児童328人の西新宿小学校では、各クラスの児童を午前と午後の2つに分けて登校させていて、5年生の社会の授業では、ふだんの半数程度の10人の児童が教室で、ほかの児童は自宅から1人1台配られたタブレット端末を使って参加していました。

担任の教員は、オンラインで受ける児童からの接続に関する問い合わせに対応しながら、板書された文字が見えているかや、問題を解けているかを確認し、授業を進めていました。

教員は「オンラインだと本当に理解できているか不安もありますが、寂しい思いをさせないよう、教室とオンラインのそれぞれの児童の反応を声に出して伝えています」と話していました。

児童からは「会えない友達がいるのは少し寂しい」とか「以前のようにみんなが学校に登校できるようになってほしい」といった声も聞かれました。

長井満敏校長は「ここ最近、感染が急激に増えていると肌で感じ、非常に危機感を持っていますが、分散登校の取り組みは順調に進んでいると思います。子どもたちがお互いに顔を合わせる機会も大切なので、学校に来た際は友達と体を動かすなどして元気に過ごしてもらいたい」と話していました。