沖縄 コロナ感染今後の見込み 新規感染減も 高齢者 入院患者増

沖縄県の新型コロナウイルスの疫学調査チームは県内の今後の感染状況について、新規感染者は全体としては減少が続く一方で、高齢者については引き続き感染が広がり、入院患者が増える見込みだと分析していて、入院の増加で地域医療がひっ迫し始めていると指摘しています。

沖縄県内の感染状況を分析している県の疫学調査チームは、今月23日までの1週間の新規感染者は合わせて8289人で、県全体の感染者は減少に転じているとしています。

新規感染者のうち20代と30代は今月前半には減少傾向になり、中旬以降は40代と50代も減り始めている可能性があるとする一方、高齢者は増え続けているということです。

また、今月1日から16日までに感染が確認された患者1万6841人が、19日までに入院したかどうか確認したところ、10歳未満から40代までは0.4%から2.4%でしたが、年齢とともに上昇し、70代で20%以上、80歳以上では40%以上が入院し、病床が急速に埋まり始めているということです。

また、今週の新規感染者については6000人から8000人と全体では減少が続くとしていますが、高齢者の感染の減少には時間がかかるとして、入院患者は今週末までに600人から700人に増えると見込んでいます。

疫学調査チームでは、今後も高齢者の入院が増え続けることが予想されることから「県内の地域医療はひっ迫し始めている」と指摘しています。