韓国 新型コロナ感染者数過去最多 自宅療養について方針変更

韓国では新型コロナの変異ウイルス・オミクロン株の急速な拡大で24日の新たな感染者数が、これまでで最も多い8500人余りに上りました。保健当局は医療体制を確保するため26日からワクチンの接種を受けた人が感染した場合の自宅療養の日数を短縮するなどの対応をとることになりました。

韓国の保健当局は25日、新型コロナウイルスの24日一日の新規感染者数が8571人とこれまでで最も多くなったと発表しました。

オミクロン株の感染が急速に拡大しているためで、当局では今週末には新規感染者が1万人を超えるとみています。

このため保健当局はオミクロン株のさらなる拡大に備えた医療体制を確保するため、26日から感染者や濃厚接触者の自宅療養について方針を変更することにしました。

具体的には、ワクチンの接種を2回以上受けた人が感染した場合、症状がなければ自宅療養期間をこれまでの10日間から7日間に短縮し、濃厚接触者とされた場合でもワクチンの接種を受けた人は自宅での隔離が免除されるとしています。

また、オミクロン株が特に拡大している南西部など4つの地域では、26日から無料のPCR検査の対象を高齢者などに限定したうえで、今後は、ほかの地域にも適用するとしていて、保健当局の担当者は「オミクロン株の流行から皆さん自身を守る最も効果的な方法はワクチンの接種だ」と述べて改めて接種を呼びかけました。