イギリス政府 新型コロナ ワクチン接種者は入国後の検査撤廃へ

イギリス政府は、一時は一日で20万人を超えた新型コロナウイルスの感染者が減少しているほか、重症化する人も比較的抑えられているなどとして、ワクチンの接種を終えている人に対しては、入国後に求めてきた検査を撤廃すると発表しました。

イギリスでは一日の新たな感染者が今月上旬には、20万人を超える日もありましたが、このところ10万人を下回る日が続き、イギリス政府は重症化する人も比較的抑えられているとしています。

また、ワクチンの追加接種を受けた人は、12歳以上でおよそ64%と順調に進んでいるということです。

こうした状況を受けシャップス運輸相は24日、ロンドンのあるイングランドでは、来月11日からワクチン接種を終えた人に対し、入国後に必要とされていた検査を撤廃すると発表しました。

イギリス国内で主流となっているオミクロン株は、ワクチンを接種していれば、デルタ株に比べ重症化しにくいとみられていて、シャップス運輸相は「ワクチンを接種している人に水際で検査をすることは意味がなくなっている」と説明しました。

新型コロナの規制によって大きな打撃を受けてきた航空会社や旅行業界は、今回の発表を歓迎しています。

イングランドでは今月27日からは、屋外の多くの公共施設でマスク着用の義務がなくなるほか、感染者の隔離義務も3月になくなる見通しで、新型コロナとの共生を目指す路線が鮮明となっています。