シンガポール 去年12月の消費者物価上昇率 8年10か月ぶり水準

インフレが世界経済の大きな課題になる中、シンガポールで去年12月の消費者物価の上昇率が8年10か月ぶりの水準になるなど、東南アジアでも物価の上昇への警戒感が強まっています。

シンガポールの統計局の発表によりますと、去年12月の消費者物価指数の上昇率は、前の年の同じ月と比べてプラス4%でした。

航空運賃が上昇したほか、エネルギー価格の高止まりで電気やガスの料金も値上がりしたためで、上昇幅は2013年2月以来、8年10か月ぶりの水準になりました。

東南アジア各国 インフレの動向を注視

また、去年12月の消費者物価の上昇率がプラス2.1%だったタイでは、今月になって豚肉を中心に食料品の価格が上昇し、政府が警戒を強めています。

豚肉は、餌の価格上昇に加え、国内で豚の伝染病が確認されて供給が減ったために値上がりしていて、首都バンコク近郊の料理店では豚肉の料理をおよそ30%も値上げする動きが出ています。

東南アジアの先月の消費者物価の上昇率は、このほか、
▽マレーシアがプラス3.2%、
▽インドネシアがプラス1.8%などとなっています。

東南アジアはコロナ禍からの景気回復が遅れているうえ、アメリカが金融の引き締めに向かうことで、ドルに対して自国の通貨が下落し、輸入品の価格が上がる懸念もあり、各国の当局はインフレの動向を注視しています。