新型コロナ「大阪モデル」非常事態を表す「赤色」に引き上げ

新型コロナウイルスの感染の急拡大を受けて、大阪府は、警戒のレベルを示す独自の基準、「大阪モデル」を、24日から非常事態を表す「赤色」に引き上げました。
合わせて、大阪 住之江区に設けた大規模な患者の受け入れ施設の運用を近く始める方針です。

大阪府は、新型コロナへの警戒レベルを3つの色で示す独自の基準「大阪モデル」を設けていて、これまでは警戒を表す「黄色」でした。
しかし、24日の病床の使用率が50%を上回って非常事態を示す「赤色」の基準に達し、大阪府の吉村知事は記者団に対し「赤色」を点灯させたことを明らかにしました。

吉村知事は「オミクロン株の感染急拡大による非常事態だ。病床がひっ迫するおそれがあり、医療従事者の不足などでコロナ医療と一般医療の両立が困難になっている」と述べました。
そのうえで、新型コロナの患者を受け入れていない二次救急の医療機関に対し感染が疑われる救急患者を拒まずに受け入れるよう求めるとともに、妊産婦や人工透析患者については感染していても軽症であれば、かかりつけ医が分べんや透析治療をするよう要請することを明らかにしました。

合わせて、大阪 住之江区の展示場に整備した1000床の患者の受け入れ施設のうち、軽症や無症状の患者用の800床の運用を今月中に始める方針を示しました。

吉村知事は「希望する感染者が緊急避難的に診療が受けられるよう、施設を運用したい」と述べました。