ECMO扱う臨床工学技士を24時間体制で配置へ 千葉ろうさい病院

千葉県市原市の病院では新型コロナウイルスの感染者が増加し、入院患者も出始めていることから来月から人工心肺装置=ECMOを扱う臨床工学技士を24時間体制で配置することにしました。

千葉県内では、新型コロナウイルスの感染者数の発表が連日過去最多となる中、市原市の「千葉ろうさい病院」では去年10月以降、新型コロナの入院患者はいませんでしたが、ことしに入り、入院する患者が出始めているいうことです。

このため、病院では重症化して自力で呼吸ができなくなった患者に対し、速やかにECMOを使った治療ができるよう、来月からECMOを扱う臨床工学技士を24時間体制で配置することにしました。

ECMOの装着や管理には、高度な技術と知識が必要で、24日は臨床工学技士の2人が装置が安定的に動くかや、センサーや表示されるモニターに故障がないかなどを、慎重に点検していました。

岡本美孝院長は「オミクロン株は軽症者が多いと言われていますが、特に高齢者や基礎疾患がある人は引き続き注意が必要です。病床不足からコロナ患者以外の入院を断る事態も起きうるので、気を緩めずにマスクの装着など予防策をとってほしい」と話しています。