韓国 感染が今後急拡大するおそれ 旧正月前に対策呼びかけ

韓国政府は、新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染が今後急速に拡大するおそれがあるとして、今週から始まる旧正月の連休中、帰省などの移動を自粛するとともに、感染対策を徹底するよう呼びかけました。

韓国では、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、先月から飲食店の時短営業や私的な集まりの人数制限など規制を強化していますが、保健当局によりますと、一日の新規感染者数は今月中旬から増加傾向にあるということです。

23日の新規感染者数は7513人と過去最多に迫る水準となったほか23日までの1週間の新規感染者の半数以上がオミクロン株による感染で、今後急速に拡大するおそれがあるとしています。

韓国のキム・ブギョム(金富謙)首相は24日、今月29日から旧正月の5連休に入るのを前に、国民向けの談話を発表し、オミクロン株に対応するための医療体制は準備してきたと強調したうえで「連休を安全に過ごしてこそ、オミクロン株との闘いに勝つことができる」と述べ、帰省などの移動を自粛するとともに、感染対策を徹底するよう呼びかけました。

韓国大統領府によりますと、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は今週計画していた任期最後となる新年の記者会見について、感染対策に集中するため、行わないことを決めたということです。