初場所優勝 御嶽海 大関昇進を確実に「人一倍気迫ある相撲を」

大相撲初場所で3回目の優勝を果たし、大関昇進を確実にした関脇 御嶽海が千秋楽から一夜明けて記者会見に臨み「人一倍気迫のある相撲を取りたい」と目指す大関像について語りました。

御嶽海は23日まで行われた初場所で横綱 照ノ富士を破るなど13勝2敗の成績で、令和元年秋場所以来3回目の優勝を果たしました。

御嶽海について日本相撲協会は、大関昇進に向けた臨時の理事会を開催することになり、御嶽海の大関昇進が確実となっています。

御嶽海は千秋楽から一夜明け、オンラインで記者会見に臨み、初場所について「今までにないような気迫を見せて相撲を取れたのではないかなと思う。気持ちのいいスタートが切れた」と話しました。

大関昇進が確実となったことについて御嶽海は、初めて三役に昇進してからのおよそ5年間を踏まえ「長かったと思う。いつ大関になるのかと言われて、全然なれなかったが、自分は絶対ならないといけない存在だと強く思っていた。いろいろな関取に抜かれて悔しい思いもしてきたが、ここで上がれたのはうれしい」と心境を語りました。

そのうえで「『近寄れない大関』と言われたいが、性格上無理なので、フランクな大関でいきたい。土俵の上では人一倍気迫のある相撲を取りたいし、誰にも負けたくない」と目指す大関像を述べました。

日本相撲協会は26日、春場所の番付編成会議と臨時の理事会を開く予定です。

長野県出身力士としては雷電以来227年ぶりの大関

雷電為右衛門は、江戸時代に無類の強さを発揮した伝説的な大関で、寛政7年、1795年に大関に昇進しました。

現在の長野県東御市出身で、身長1メートル97センチ、体重169キロの大きな体と怪力で、9割6分2厘と伝えられる高い勝率を残しています。

当時は大関が最高位で、幕内で254勝を挙げた一方で、わずか10回しか負けなかったとされ、東京・江東区にある富岡八幡宮の「横綱力士碑」には、歴代の横綱の名前と並んで「無類力士雷電為右衛門」と刻まれています。

長野県出身力士として雷電以来227年ぶりの大関昇進となる御嶽海は「実感はわかないが、偉大な先輩のあとの昇進である意味でプレッシャーかなと思う。大関になって、1年間で10回だけ負ける力士になるのもいいかなと思う」と笑顔で話していました。

地元商店街では優勝セールも

関脇 御嶽海の地元、長野県上松町では商店街が優勝セールの実施を決めるなど、千秋楽から一夜が明けた24日も喜びに沸いています。

24日、上松町の駅前の商店街では急きょ、優勝を祝うセールを行うことになり、担当者が刷り上がったばかりのチラシを各店に配りました。

商店街の林治範会長は「きのうは横綱が相手だったのでどきどきしながら観戦しましたが、優勝したときには家族みんなで喜びました。これから御嶽海とともに町も一緒に盛り上がっていければと思う」と話していました。

また、御嶽海を入門当時から応援し、毎場所、星取り表を作って店にはりだしているという文具店の男性店主は「今場所は、星取り表をつけるかいがありました。御嶽海には、大関よりも1つ上の横綱をねらってほしいです。地域に夢と感動をありがとうと言いたい」と話していました。