ワクチン接種や規制に反対する大規模デモ 一部暴徒化 ベルギー

ベルギーのEU=ヨーロッパ連合の本部の近くで、新型コロナウイルスのワクチン接種や規制に反対する大規模な抗議デモが行われて一部が暴徒化し、参加者や警察官15人がけがをしたほか、60人以上が逮捕されました。

ベルギーのブリュッセルにあるEU本部の近くで23日、新型コロナウイルスのワクチン接種や規制に反対する抗議デモが行われ、地元の警察の発表によると、およそ5万人が参加しました。

参加者はベルギーをはじめフランスやドイツなどヨーロッパ各地から集まったということで、参加した男性は「ヨーロッパ中の誰もが、われわれの自由や権利を奪う政府の対策にうんざりしている」と話していました。

一方、参加者の一部はEUの関連施設の玄関のガラスを割ったり、設置されていたバリケードを投げつけたりするなど暴徒化し、警官隊が催涙ガスを発射したり放水したりして応酬しました。

海外メディアによりますと、この衝突で参加者や警察官15人がけがをしたほか、60人以上が逮捕されたということです。

ヨーロッパでは、政府が感染対策として進めるワクチンの接種証明の提示の義務化などに対して、一部の市民が反発を強めていて、フランスやスペインなどでも抗議デモが相次いでいます。