国際

アメリカでワクチン接種の義務化に反対する大規模な集会

新型コロナウイルスワクチンの接種の義務化に反対する大規模な集会がアメリカの首都ワシントンで開かれ、接種を拒否したことで停職処分になった消防士ら参加者が「選択の自由があるべきだ」などと抗議の声をあげました。
ワシントンで23日に開かれた反対集会には全米からおよそ1万人が参加しました。

アメリカでは、政府が従業員数が100人以上の企業にワクチンの接種などを義務づける方針を打ち出しているほか、職員に対する接種の義務化を進めている自治体があり、参加者は個人の健康問題に介入しているなどと抗議の声をあげました。

中には接種を拒否したことで停職処分になっている消防士もいて「この2年近く市民を助けて英雄視されてきたが今は悪役にされている。選択の自由があるべきだ」と訴えていました。

アメリカでは一日あたりの感染者数が70万人以上と依然、高い水準が続き、政府や自治体はワクチンの接種を呼びかけています。

ただ、市民の中に反対の声があるほか、バイデン政権が打ち出した接種の義務化は連邦政府の機関の権限を逸脱しているとして連邦最高裁判所に差し止めを命じられていて、感染対策をどう進めるかが問われています。

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