神奈川県 保健所介さず自宅療養可能に PCR検査「陽性」の場合

神奈川県は、新型コロナウイルスの患者の急増による医療機関や保健所の負担を減らす必要があるとして、無料のPCR検査などで陽性が確認された場合、本人がオンラインで届け出れば医療機関や保健所を介さずに自宅で療養できるようにする新たな仕組みを始めることになりました。

神奈川県では21日に発表された感染者が3412人と過去最多となり、発熱患者を受け入れる医療機関や保健所の業務がひっ迫しています。

こうした中、21日夜に県の感染症対策協議会が開かれ、今後無料のPCR検査や抗原検査キットなど医療機関以外の検査で陽性が確認された場合、本人が希望すれば医療機関や保健所を介さずに自宅などで療養できるようにすることを決めました。

来週中にも運用を始めるということです。

県が整備するシステムに本人がオンラインで届け出る方式で、勤務先などに提出するための証明書も発行できるようにするということです。

オミクロン株では、基礎疾患がない若い世代は重症化する人が少なく、無症状の人も多いことから導入を決めたということで、容体が悪化した場合は県の相談窓口などに連絡するよう求めます。

また、保健所による濃厚接触者の調査を高齢者施設や保育園などに限定することも合わせて決めました。

黒岩知事は「感染が爆発的に増えているのでこれまでとは違った発想で医療提供体制を維持するための取り組みを進めていきたい」と話していました。