神奈川県 一般医療の一部を抑制 コロナ患者用の病床確保を要請

神奈川県は新型コロナウイルスの感染が今のペースで広がれば、来月上旬には病床が不足する可能性があるとして、県内の医療機関に対し、一般医療の一部を抑制して、コロナ用の病床をさらに確保するよう要請しました。

神奈川県では感染拡大に伴って入院患者が増加し、1週間前には10%以下だった病床使用率が、20日の時点で24%を超えました。

現在、県は最大2100床のコロナ病床を確保できるとしていますが、今のペースで感染が広がると、来月上旬には病床が不足する可能性があるということです。

このため県は21日、県内の医療機関に対し、医師が可能だと判断した場合、一般の患者の入院や手術を2か月程度延期し、中等症や軽症のコロナ患者用の病床を増やすよう要請しました。

今後、状況に応じて重症用の病床も増やすよう要請する方針で、県全体で、最大2500床を確保するとしています。

黒岩知事は「今後、病床が一気にひっ迫することが十分考えられるので、先手を打って対応をお願いした。まん延防止等重点措置の適用で、県民にはきょうから厳しいお願いをしているが、少しでも早くピークを超えられるよう、協力をお願いしたい」と話していました。