北京五輪 聖火リレー ランナーは公道走らず封鎖区域内で実施

来月4日に開幕する北京オリンピックを前に3日間にわたって行われる聖火リレーについて、大会組織委員会は、新型コロナウイルスの感染対策のため、ランナーは公道を走らず、封鎖した区域の中だけで実施することを明らかにしました。

北京オリンピックの開幕まで2週間となる中、大会組織委員会は21日、記者会見を開き、聖火リレーの実施方法を発表しました。

それによりますと、聖火リレーは来月2日から4日までの3日間、北京と、隣接する河北省の張家口で行われ新型コロナウイルスの感染対策のため、聖火ランナーは公道を走らず、封鎖した区域の中だけで実施するということです。

聖火リレーにはおよそ1200人のランナーが参加し、世界遺産に登録されている「万里の長城」など、合わせて11か所の区域を走る予定で、限られた人数の観客も招待するとしています。

そのうえで、ランナーなどに対しては、ワクチン接種やPCR検査などの感染対策を求めるということです。

中国では、変異ウイルスのオミクロン株の感染が北京を含む各地に広がる中、警戒が強まっていて、組織委員会の担当者は「簡素ですばらしい大会にするため、安全を最優先した」と説明しています。

去年夏の東京オリンピックでは、およそ4か月にわたって聖火リレーが行われ、日本全国をめぐりましたが、北京大会では規模が大幅に縮小された形です。

北京市内で大会関係車両の専用レーンの運用開始

北京市内では、大会関係車両の専用レーンの運用が21日から始まりました。

このうち、北京中心部の競技会場に近い道路では、車線の一部について、午前6時から深夜0時まで一般車両の通行を禁止する表示が設置されていました。

専用レーンは、パラリンピック閉幕後の3月16日まで設置されるということです。

北京市民「とても興奮している」

北京では、大会での選手の活躍に期待する市民の声などが聞かれました。

北京中心部に近い天然の池を使ったスケート場では、21日も大勢の親子連れなどがスケートを楽しんでいて、市民からは、「あと14日でオリンピックが始まるのでとても興奮している。中国の選手たちが、優秀な成績をおさめることを期待している」といった声が聞かれました。

また、新型コロナウイルスの感染が広がっていることについては、「政府の対策がしっかりしているので、問題ない」といった声が聞かれました。