米航空大手3社決算 オミクロン株感染拡大でいずれも最終赤字に

アメリカの航空大手3社の先月までの3か月間の決算は、変異ウイルス、オミクロン株の感染拡大の影響で航空便の利用客の回復が鈍ったことなどから、いずれも最終赤字となりました。

アメリカのアメリカン航空グループ、ユナイテッド航空ホールディングス、デルタ航空の航空大手3社は、20日までに先月までの3か月間の決算を発表しました。

それによりますと、各社の最終的な損益は▼アメリカン航空グループが9億3100万ドル、日本円でおよそ1061億円の赤字、▼ユナイテッド航空ホールディングスがおよそ736億円の赤字、▼デルタ航空がおよそ465億円の赤字と、いずれも最終赤字となりました。

3社の去年9月までの3か月間の決算は、航空便の利用客の回復を背景に最終黒字を確保していましたが、その後、オミクロン株の感染拡大の影響で利用客の回復が鈍ったことに加え、原油高に伴って燃料コストが上昇したことなどから赤字に転じました。

ユナイテッド航空では今月11日の時点でおよそ3000人の従業員が新型コロナウイルスに感染するなど、航空大手では従業員の間で感染が広がり、人員の不足による航空便の欠航も相次いでいて厳しい経営環境が続いています。