「終末時計」“残り1分40秒” 3年連続最短に 米科学雑誌が警告

アメリカの科学雑誌は、人類最後の日までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」の時刻について、これまでで最も短くなった過去2年と同じ「残り1分40秒」と発表し、核兵器や新型コロナウイルス、気候変動の脅威によって、世界は非常に危険な状態にあると警告しました。

アメリカの科学雑誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は20日、オンラインで記者会見を開き、人類最後の日までの残り時間を象徴的に示す「終末時計」の時刻について、これまでで最も短かったおととしと去年と同じ「残り1分40秒」と発表しました。

「終末時計」の時刻は、75年前の1947年に「残り7分」から始まり、東西冷戦の終結後には「残り17分」まで戻されましたが、おととしから3年連続で最も短くなりました。

その理由として、
▼アメリカとロシア、アメリカと中国の間で緊張が続き、いずれも核兵器の近代化などを進めていることや、
▼北朝鮮やイランでも核問題の危険が増しているとしています。

さらに、
▼新型コロナウイルスについてワクチンが世界各国に行き渡る前に途上国で新たな変異ウイルスが発生したことや、
▼気候変動についても各国が対策の目標を達成できていないことを挙げています。

そして「終末時計」の時刻が3年連続で最も短くなったことについて「世界は非常に危険な瞬間に立往生したままだ」と強く警告しています。