北京五輪まで2週間 「ゼロコロナ」政策で感染拡大に警戒強める

冬の北京オリンピックの開幕まで21日で2週間です。
北京では、新型コロナウイルスの変異ウイルス、オミクロン株などの感染が散発的に確認されていて、旧正月の春節にあわせた帰省の動きも本格化する中、当局は、大会に向けて感染拡大を抑え込もうと警戒を強めています。

冬の北京オリンピックは、北京と隣接する河北省の張家口で来月4日に開幕します。

北京市内では、公式マスコットをあしらったモニュメントや花壇などが設置され、大会を盛り上げようという動きが少しずつ出ています。

市民の1人は「2008年に行われた夏のオリンピックよりも良くなるよう期待しています」などと話していました。

一方、中国では旧正月の春節にあわせた大型連休が今月31日から始まるのを前に、ふるさとなどに帰省する動きも本格化しています。
都市などをまたぐ移動の場合、PCR検査の陰性証明が求められるケースが増えていて、北京市内に設けられた臨時の会場では、検査を待つ人たちの長い行列ができていました。

北京では、今月15日にオミクロン株の感染が初めて確認されて以降、デルタ株も含めて散発的に感染が確認されています。

習近平指導部は徹底して感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策をとりながら、オリンピックの成功をアピールし、政権への求心力を高めたい考えです。

こうした中、北京市当局は22日以降、市内に入る人には到着後72時間以内のPCR検査を受けるよう義務づけるなど、大会に向けて感染拡大を抑え込もうと警戒を強めています。