タイ 入国時の隔離免除を再開へ 旅行者の受け入れ拡大目指す

タイ政府は国外からの旅行者に入国時の隔離を免除する制度について、変異ウイルス、オミクロン株の拡大を警戒して申し込みの受け付けを停止していましたが、来月から再開する方針を決めました。
感染者が急激に増える状況にはないと判断したとみられ、経済の立て直しに向け、旅行者の受け入れ拡大を目指すことになりました。

タイでは去年11月から、日本など63の国と地域からの旅行者を対象に、ワクチン接種を終えていることなどを条件に、入国時の隔離を免除する制度を始めましたが、オミクロン株の拡大を警戒して、先月下旬にこの制度への申し込みの受け付けを停止しました。

これについてタイ政府は20日、来月1日からこの制度への申し込みの受け付けを再開する方針を決めました。

再開にあたっては、対象をすべての国と地域に拡大する一方で、到着後に1度だけだったPCR検査の回数を増やし、一定期間に2度受けることを求めます。

タイ国内で1日に確認される新規感染者は、今月はじめには3000人前後でしたが、今週は8000人前後となっています。

ただ、タイ政府は「感染者が急激に増える状況にはなく、死亡する人の割合が減少する兆候も見られる」と述べ、ウイルスと共存できるという認識を示していて、経済の立て直しに向け、旅行者の受け入れ拡大を目指すことになりました。