警察官に葬儀会社から賄賂 贈賄側の初公判「慣例だった」

神奈川県警の警察官が、葬儀会社から賄賂を受け取ったとして起訴された事件で、贈賄側の葬儀会社の裁判が20日始まりました。
裁判で、この葬儀会社の実質的経営者の夫で、自身も警察官だった被告は「金券などをもらうのは警察の慣例だった」と証言しました。

この事件は大和警察署の警部補だった加藤聖被告(48)が、葬儀会社から警察が取り扱った死者の遺族を優先的に紹介してほしいと依頼を受けた見返りに、現金などおよそ200万円分を受け取ったとして受託収賄の罪で起訴されたものです。

この事件では、贈賄側として葬儀会社の実質的経営者河合恵子被告(60)と、夫で神奈川県警の元警部補の河合博貴被告が(65)贈賄の罪で起訴されていて、20日、横浜地方裁判所で2人の初公判が開かれました。

20日の裁判で、2人はいずれも起訴された内容を認めたうえで、博貴元警部補は自身が警察官だったときの経験について「警察官になった当時から、葬儀会社に飲食の差し入れや、金券などをもらうのが慣例だった」などと証言しました。

裁判では、検察が2人に懲役1年6か月を求刑したのに対し、弁護士は「県警が葬儀会社との不適切な関係を漫然と放置していたことも事件の背景にある」として執行猶予を求めました。

裁判の内容について、神奈川県警察本部はコメントする立場にないとしています。